今日は JavaScript に標準搭載されている「Number」オブジェクトの中身をちゃんと見ていこうと思います。
普段は文字列→数値の型変換でしか使わないのですが、調べてみると標準で色々なメソッドが用意されていました。
環境
- Node.js v8.11.3
- npm v5.6.0
Number オブジェクト概要説明
公式ドキュメントには以下のように記載があります。
Number オブジェクトの主な用途は:
- 引数が数に変換できない場合、NaN を返します。
- 非コンストラクタコンテキスト (すなわち、new 演算子なし) では、型変換を行うために使われます。
よく使われるケースとしては上記2つ目の項目にある「型変換を行う」が挙げられます。
プロパティ
標準で用意されているプロパティをいくつかご紹介します。
ユースケースはあまりないような気はしますが、頭の中に入れておけばどこかで使えるかもしれません。
MAX_SAFE_INTEGER(整数の最大値)
JavaScript における整数の最大値です。
MAX_VALUE(正の数の最大値)
表現可能な正の数の最大値です。
MIN_VALUE(正の数の最小値)
表現可能な正の数の最小値です。
NaN(整数でない値)
JavaScript 上で数値でない(Not a Number)ことを表す特殊な値です。
メソッド
続いて標準で用意されているメソッドをご紹介します。
IntegerUtils 的な役割をしてくれるメソッドがいくつかあるので、こちらはぜひ覚えて使ってみてください。
toString(型変換)
数値型から文字列型へ型変換(キャスト)を行います。
parseInt(型変換)
文字列から数値型へ型変換(キャスト)を行います。
isInteger(型判定)
引数で渡された値が数値型かどうかの判定を行います。
isNaN(型判定)
引数で渡された値が「NaN」かどうかの判定を行います。
isFinite(有限数判定)
引数で渡された値が有限数かどうかの判定を行います。
isSafeInteger(整数値判定)
引数で渡された値が確実な整数の値かどうかの判定を行います。